脳空気塞栓症とは?ヘリウムガスの危険性はどのぐらい?

ヘリウムガス 危険性

テレビ朝日(BS朝日)の番組「3B Juniorの星くず商事」の収録中に、「3B Junior」というアイドルグループのメンバーがヘリウムガスを思い切り吸い込んで、意識不明となり病院に運ばれるという事故がありました。

謝罪会見があったのが、本日2月4日(火)で、実際に事故が起きたのは1月28日(水)だったということです。

倒れたのは12歳の少女で、病状は「脳空気塞栓症」といい、「現在は意識も戻り、回復の兆しが見えた」から会見を行なったと説明されました。

病名を聞く限り、かなり危険な印象を受けるのですが、脳空気塞栓抜症とは一体どのような症状なのでしょうか?

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脳空気塞栓症とは?

脳空気塞栓症とは、解りやすく説明すると脳の血管に空気が入り込んでしまい、血流が妨げられている状態のことです。

症状は脳卒中と似ていて、脳に血液が行き渡らないことにより、錯乱や部分麻痺、感覚の消失などが起こるようです。

参考サイト⇒メルクマニュアル医学百科

今回の事故は「声を変える用のヘリウムガス」を利用していて起こったそうですが、普段使っている人も多いはずの市販のパーティーグッズでこのような症状が出てしまったというのは恐ろしいことです。

私もだいぶ昔に高校の文化祭で、声を変えるためにヘリウムガスを吸ったことがあるのですが、使い方によってはこんなことが起こるなんて知りもしませんでした。

ヘリウムガスは危険?

まずは「通常の」ヘリウムガスを吸いすぎてしまうことの弊害についてお伝えします。

ヘリウムガス自体に毒になる成分は含まれはいません。しかしヘリウムガスを吸いすぎて、肺の酸素がなくなってしまうと非常に危険な状態になってしまいます。

風船などに入っている100%のヘリウムガスには、酸素が含まれていないので絶対に吸っては駄目です。

誤って、または故意に100%のヘリウムガスを吸って、命を落とす事例は実はこれまでにも多くあるのです。

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通常パーティーグッズで販売しているヘリウムガスには、事故が起こらないように酸素が含まれています。

それでもやはり肺の酸素が減ってしまうことは確かなので、危険ゼロだとは言い切れないということです。

実はオーストラリアでは、このパーティー用のヘリウムガスにも

いくら酸素が混じっているとしても、へリウムガスをどのくらいの速さで、どのくらいの量を吸い込むのかは人や状況によっても異なる

出典:http://woman.mynavi.jp/article/141124-169/

ということを理由に、規制をしているのです。

ヘリウムガスを吸い込むことのもう一つの危険性

しかし今回の場合は、脳に空気が入ってしまったことが原因で、脳卒中のような症状が現れてしまっています。

今回このような事故が起こってしまったのは

    高圧のガスを思い切り吸ったことで
    急激な圧力で空気が肺に入り込み
    肺から血液に取り込まれた空気が気泡になり脳まで達して
    血流が妨げられた

ということが考えられます。

ヘリウムガスのもう一つの危険性とは、「体内に(高圧の)ガスを吸込むこと自体」の危険性です。

ガスの圧力がどのようなもので、どのぐらいの勢いで吸ったのかはわかりませんが、相当な圧力がかかったのでしょう。

「3B Junior」さん初の冠番組だったということで、番組を面白くしようと一生懸命頑張ったのでしょうね。

終わりに

ヘリウムガスの危険性について書いてきましたが、ヘリウムガスも「声を変えるために配合されたもの」を適量吸うのであれば、過度な心配をする必要はないと思います。

状況については言及しませんが、今回の事故は「高圧の(ヘリウム)ガスを勢いよく肺に吸引した」ことが直接的な原因だと考えられそうです。

この事件を知り一番大事なことは、単にテレビ局を批判することではなく、私たちは正しい知識を蓄えて、自分や仲間、子どもたちを守り、二度とこのような事件を起こしてはならないということだと思います。

女の子の回復を心より願っています。

※読者様にご指摘をいただきまして、当初の記事より大幅な訂正を加えさせていただきました。 当初誤った認識で、誤解を与えてしまう記事が載ってしまったことをお詫びいたします。

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コメント

  1. kid-pix より:

    大人用と記載されたものを子どもに吸わせたら、テレビ局の責任でしょう。

    • amuzow より:

      コメントありがとうございます。
      おっしゃる通りです。
      もちろん人体に入れるものであるにも関わらず「大人用」の表記を見落としたTV局の罪はあまりにも大きいと思います。
      倒れた方のためにも全力で償うべきだと思っています。
      私もヘリウムガスの危険については全く無知でして、今回はヘリウムガスを吸うことに対しての危険性にスポットを当てて記事を書きましたので、あのような表現をさせていただきました。

  2. 古川さとし より:

    ご自身がお書きの通り
    >脳空気塞栓抜症とは、解りやすく説明すると脳の血管に空気が入り込んでしまい、血流が妨げられている状態のことです。

    したがって「ヘリウムガスに混ざっている酸素の量」は
    全く関係ありません。
    酸素の量が少ないと「空気が入り込む」ってことはないわけですから

    むしろ、
    高圧で詰められたボンベのガスを
    直接的に高い圧力で吸い続けたため
    血液中に取り込まれた空気が
    ふたたび気泡となってしまった
    と考えるのが普通です。
    間違いについては訂正記事を求めます。

    • amuzow より:

      ご指摘ありがとうございます。
      確かに直接吸ったのはヘリウムだけど、症状とは矛盾していますね。
      申し訳ありません。
      デリケートな問題ですのですぐに訂正をさせていただきます。

  3. amuzow より:

    コメントありがとうございます。

    最初私も勘違いしておりましたが、今回の事故の場合「高圧ガスの直接吸引」が一番の原因のように私も思います。
    純正でない(声を変える用に配合された)ヘリウムガスであれば、「無茶な吸引をしなければ」過度の心配は必要ないのかもしれません。

    病状に関しては今後私たちに伝わることはないかもしれませんが、とにかくゆっくりと治療に専念してもらえればと思います。

  4. おーしゃん より:

    「単にテレビ局を批判することではなく」っていう部分がよかった

    自分もそこまで危険なものだとは思ってなかったし、同じ過ちを犯していたかも。

    • amuzow より:

      コメントありがとうございます。
      この事故から何かを学ぶことが重要だと思いました。
      私も同じような状況に立ち、誰も危険性について教えてくれなければ、頑張ってたくさんガスを吸っていたと思います。

  5. より:

    1気圧以上の力で強制的に気体を肺に押し込む

    肺胞で余分に気体が血液に溶ける

    血管内は1気圧なので、余分に溶解した気体が気泡に戻る

    というプロセスなのだろうか。だとするとヘリウム以外でも起こりうる。
    ただしそれは、
    ・鼻に気体が逃げない状態で強制的に押し込む
    ・胸一杯に吸い込んだあと、吐かないようにして腹に力を入れる

    というような動作が必要なのではなかろうか。
    しかしヘリウムの水溶性は窒素より低く、この現象はむしろヘリウムより普通の大気の方が起きやすいのではないか。

    どうも発生のメカニズムがよくわからん・・・

  6. アノニマス より:

    アイドルに酸素ボンベと偽ってヘリウムを吸わせたのってマジですか?

    息切れするような運動させて、一つだけヘリウムを混じらせて
    一人だけ声がおかしくなる企画だったとか

  7. 素通りしようと思ったけど より:

    「純正」?

    「純粋」と表現した方がいいと思います。
    純粋とは純度100%の事で、この場合は、ヘリウム100%で酸素が混じっていない事になるでしょう。 因みに、空気には酸素ガス20%しか含まれておらず、残り80%は殆ど窒素ガスです。

    >純正(じゅんせい)とは、その製品を製造販売するメーカーによって、販売されている部品などを指す言葉である。純正品や純正部品とも呼ばれる。反対語としてはサードパーティー(社外あるいは社外品などとも)がある。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/純正

    怪しい表現があると、記事そのものの信憑性が一気に低下してしまいますね。

    • amuzow より:

      ご指摘ありがとうございます。
      「純正」→「100%」に表現を変更しておきました。

  8. 黒翼猫 より:

    そもそも、朝日テレビ側では、『ヘリウム混合ガス』を吸ったのか番組で用意した『空気を圧縮して詰め込んだもの』を吸ったのか分からないと報道されています。
    なぜ、ヘリウムが危険だと断定した記事を書くのですか?

    • amuzow より:

      ご意見ありがとうございます。
      オーストラリアの事例に触れ「ヘリウムガスの危険性」についても書いていますが、記事全文をよんでいただければ「ヘリウムが原因」と断定している文章ではないことをご理解いただけると思います。

  9. 佐々木 より:

    不思議な事故ですよね。
    脳血栓になるほどのヘリウムー酸素混合ガスを吸うなんて、、、再現するとしたら、このガス環境の高圧(数気圧?)チャンバー内で十分な時間を過ごしてから、急な減圧をしたら、多分、脳血栓が発生するかもというところでしょう?

    直接鼻を抑えて高圧ヘリウムー酸素混合ガスを一息だけ吸ったとしても、高圧が影響なら先に肺に障害が出そうだし。
    何か隠されていることがあると思います。

  10. 佐々木 より:

    実際に、ヘリウムよりももっと脳血栓になりやすい窒素ー酸素混合ガス(いわゆる空気です)でも、この事故よりも過激な環境でおこった事故の治療風景を見たことがあります。
    潜水病の患者です。
    適切な処置を行えば、回復は可能でしょう。窒素ー酸素混合ガスよりももっと安全なヘリウムー酸素混合ガスだったんですから。