任天堂・岩田聡社長の名言・業績を振り返る

任天堂の社長である岩田聡さんが、2015年7月11日(土)に胆管腫瘍のため亡くなられました。

岩田聡 名言

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任天堂社長・岩田聡という人物

岩田聡さんは、創業以来同族経営をしてきた任天堂において、初めて身内以外で抜擢された任天堂社長です。

岩田聡の経歴

岩田聡さんはゲームプログラマであり、ゲーム開発者であり、優秀な経営者でした。

私の名刺には社長と書いてありますが、頭の中はゲーム開発者です。心はゲーマーです。

出典:GDC(Game Developers Conference)2005

という、任天堂社長になってからの岩田さんの言葉がありますが、大学生時代にプログラミングに熱中したことから、岩田さんのゲーム開発人生が始まります

岩田さんは学生時代に「ハル研究所(HAL研究所)」というゲーム開発会社にアルバイト入社し、プログラマーとして活躍します。大学卒業後はそのまま正社員となり活躍した後、「ハル研究所」の社長に就任します。

この時期に数々のプログラミングを担当していますが、岩田さんのプログラミング技術は相当なものだったと言われています。

岩田社長の仕事

岩田さんは任天堂のヒットゲーム

  • ピンボール
  • ゴルフ
  • バルーンファイト

などのプログラミングを手がけ、この流れで「ハル研」は任天堂の子会社になり、岩田さんは最終的に任天堂の社長にまで就任することになりました。

岩田社長の信念

岩田さんは

ゲームを豪華に、そして高度で複雑なものとするだけでは、ゲーム熟練者(ヘビーゲーマー・コアゲーマー)に飽きられ、今までゲームに触ったことのない初心者にもとっつきにくいものになり、市場がゆっくりと死んでしまうのではないか

もし今のゲーム機の10倍のパワーを持ったゲーム機が登場したとして、それを自分は認知できても、家族は使いこなせますか? 違いの分かる人だけを相手にするのは危険だ。

出典:wikipedea

という考えの持ち主で、「既存ユーザーの満足度を高めるために、直線方向に進化していこうとするゲーム業界」の未来を案じていました。

ソーシャル(課金)ゲーム全盛の時には、最初は無料からはじまるゲームに高額な課金をしてしまう子どもが多く「子どもたちが安心して遊べない」という理由から、任天堂はソーシャルゲームに参入しませんでした。

ソーシャルへの不参入が任天堂の成長を鈍らせたと捉える人も多く、その判断には賛否両論がありました。

私はその当時の任天堂を、カッコイイと思ってしまう任天堂ファンです。※現在は「時が来た」との判断から、ソーシャルゲームに参入しています。

岩田社長の業績

岩田聡とMOTHER2

個人的に岩田さんの仕事(業績)の中で私が一番感謝しているのが、「MOTER2の開発(プログラミング)」を遂行したことです。

「MOTHER2」とは、コピーライターの糸井重里さんがシナリオを担当した名作RPG(ロールプレイングゲーム)です。発売当時「SMAP」の木村拓哉さんの出演するCMがインパクトがありましたね。※本当におもしろいので、機会があれば是非プレイしてもらいたいです。

その「MOTHER2」の開発が行き詰まり、発売が危うい状況にあったとき、

「これを、いまある形のままで直していくなら、2年かかります。でも、イチからつくっていいなら、1年以内にやります。どちらにしますか?」

という選択を迫り、仕事を効率化するための環境を作りあげ、見事1年でプログラムを完成させてしまったのです。

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このエピソードは痺れますね。

「今までやってきたことが無駄になる」なんてセコイことをついつい考えてしまう私にとっては、このエピソードから得られるものは大きいです。

岩田さんがいなければもしかしたら「MOTER2」という名作を、あの形でプレイすることができなかったのかもしれないのだから、岩田さんには感謝しています。

岩田聡の天才的仕事

他にも

  • 星のカービィ
  • 大乱闘スマッシュブラザーズ

などの大ヒット作を生み出し、

  • NintendoDS
  • Wii

という、他社のハードとはコンセプトが違うハードを世に送り出しています。

「NintendoDS」や「Wii」はファミリー向けのゲームが多く、まさに「ゲーム人口の拡大戦略」を実現するための、ある意味で偏ったハードのように思います。

ファミリー向けのゲームを出しておきながら、やっていることは他社よりも尖っている(信念を持っている、と私は感じています)。そこに我々は、痺れて憧れるわけです。

岩田聡の名言

岩田さんは信念を持ち、ゲーム業界で活躍してきただけあり、数々の名言を残してきています。

その一部をご紹介します。

私どもは、自分たちのライバルは何だと考えているかというと、「お客様の興味関心と時間とエネルギーを奪い合うすべてのものがライバルだ」と思っています。特定のものだけをライバルだと考えますと、「そのライバルにいかに勝つか」という発想になるんですね。

出典:株主総会 質疑応答

これは全てのエンターテインメントで意識していかなければならない視点ですね。

たとえば私は任天堂の社長をやってますけど、絵は描けませんし、作曲ができるわけでもない。立場上私は上司で社員は部下かもしれませんが、ひとりひとりの社員は私のできないことを専門的にやっている人たちであるともいえます。そういう人たちに対して、私は非常に敬意を持っているんです。

出典:ほぼ日刊イトイ新聞

一人の力では作れないものが世の中にはたくさんあります。謙虚な気持ちは忘れてはダメですよね。

同じものを出したらあかん。同じことをやって競争したらケンカの強いやつが勝つにきまっとる。任天堂は力のケンカなどするな。よそと違うから価値があるんや。前社長の山内が盛んに言っていた言葉です。

岩田さんの考え方そのものですよね。この言葉を胸に「NintendoDS」や「Wii」が生まれたのかもしれませんね。

任天堂がそれをつくるうえでの哲学がどうなのか、ということのほうが重要ですから。自分たちがどうあるべきなのか、お客さんになにを求めるべきで、なにを求めちゃいけないのか。そういったことについて、私たちはまったく揺らいでませんから。

出典:http://www.nintendo.co.jp/ds/interview/dsi/vol4/index.html

どの業界でもみなさん哲学を持って仕事をなさっているのかもしれません。任天堂はその哲学を体現し続けているところに心を掴まれます。

クリエイティブな仕事をしている人も、そうでない人にも響く言葉だったのではないでしょうか。

岩田社長のいない今後の任天堂

こんなにも私たちをワクワクさせ、夢中にさせてくれるゲームを届けてくれるゲーム開発者の方々には感謝と尊敬の念しか湧いてきません。

岩田さんの発言から感じるゲームやゲーム業界への愛を思うと、岩田さんはゲーム開発に命を燃やして生きてこられたのでしょう。

今後の任天堂が任天堂らしく、ますます活躍してくれることを願っています。

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